フィリピン人の慈善活動家、ジャニスさん


Janice Go-Soco

【プロフィール】国籍:フィリピン / 年齢:46歳 / 職業:慈善活動家 / 居住国:シンガポール / 活動国:シンガポール、フィリピン、インドネシア、ブラジル / 言語:英語、フィリピン語、インドネシア語、ポルトガル語

‐現在のお仕事について教えてください。

キリスト教会に付属する福祉団体に所属して、聖書の勉強会での指導やカウンセリングを行うと同時に、シンガポールで働くフィリピン人、インドネシア人の悩み相談や精神的サポート、英語の指導など、困ったときの駆け込み寺的な慈善活動をしています。

‐現在、何語が話せますか?

英語、フィリピンのタガログ語、インドネシア語は普通に話せます。そしてブラジル赴任に向けて今年からポルトガル語の勉強をしています。

‐シンガポールについてどのように感じていますか?

シンガポール人のキリスト教信者は年々増え続けています。それはこの小さい国が競争社会でストレスが多いことから、聖書を学ぶことで常に神が自分とともにいてくれると感じ救済されることを必要としている人が増えているということの表れかもしれません。シンガポールでは国籍にかかわらず悩める沢山の方の力になりたいと思って活動しています。

‐今までの人生でターニングポイントと言える経験について教えてください

はい。大きなターニングポイントが2回ありました。1回目は14歳の頃、神の存在を信じるようになったことです。それまでは両親や家族に合わせて一緒に教会に通い宗教行事に参加していただけでしたが、初めてキリスト教の教えに目覚めて自らを振り返り救済され、常に神様が自分とともにいると感じられるようになりました。2回目は27歳の時、神の招命を受けて銀行を辞めて神学校で勉強を始め、慈善活動の道に進んだことです。全ては神のお導きによるものだと思っています。

‐20代はどのように過ごされていましたか?

ビジネス学校を卒業後、銀行に就職し経理の仕事をしていました。ごく普通の社会人として家族とともに過ごしていましたが、27歳の頃、神の招命を受け、銀行を退職して神学校で勉強を始めました。

‐30代はどのように過ごされていましたか?

トレーニングを受けて指導する立場となり、インドネシアの神学校で教師として指導ながら自分自身も勉強を重ねていました。1994年から5年滞在し、一度フィリピンに戻って上級の資格を取得してインドネシアに戻り、更に5年滞在したので…10年以上インドネシアで教師生活をしていました。

-40代はどのように過ごされていますか?

2007年にシンガポールの教会からここで働くフィリピン人やインドネシア人など外国人を中心としたサポートをして欲しいと要請があり、自分の使命だと感じてシンガポールに来ました。それから現在までシンガポールの教会の福祉団体で活動しています。

Photo Janice(2)

‐この先はどんな活動をしていきたいですか?

実は今年から所属する団体からの使命でブラジルに赴任する予定です。5人のチームでブラジルでも同じような慈善活動をするために現在トレーニングを受けて準備を進めています。チームのメンバーは1年の任期で帰国しますが、私は3年間の予定で活動次第では延長することもあるかもしれません。

‐老後はどのように過ごすことをイメージしていますか?

フィリピンに戻ります。今は使命を受ければ世界中どこにでも喜んで行きますが、両親が日常生活で私のサポートを必要とし始めたら、それが自分の国に帰る時だと思っています。家族や地域の人々を支え、自分の故郷で慈善活動を続けるつもりです。‐フィリピンの将来についてどう思いますか?フィリピン人はとてもフレンドリーで英語も話すので、海外の労働力として重宝されています。そんな出稼ぎの送金の貢献もあってフィリピンの経済は上昇傾向だと聞いていますが、今後の政治の行方次第では楽観できないと思っています。また、この出稼ぎが常態化しているフィリピン社会を私はよく思っていません。家族はやはり一緒にいるべきでシンガポールにも多く滞在するメイドの子供達が可哀そうだし、その精神的影響を心配しています。いつか政治が安定して経済が改善し、出稼ぎに頼らなくても成り立つ社会が実現することを心より願っています。

‐日本についてはどんな印象を持っていますか?

日本に行ったことはないので雑誌の旅行特集やテレビ番組を見ての印象になりますが、とても美しい国だと思います。特に桜のシーズンが大好きです。今年見たテレビ番組で、東日本大震災の被災地の桜が生き延びていて、春に花を咲かせたことで被災地の人々を勇気づけたというドキュメンタリー番組には本当に感動して涙が出ました。

‐最後に日本人にメッセージをお願いします。

日本人は優しく微笑みが素敵な民族だと感じています。他人の気持ちを考え人に優しくできる人は素晴らしいと思うので、これからも世界中で沢山の人と友達になってください。